「あと何単位で卒業できるのか」は、成績表の取得合計と履修案内の必要単位数を、科類ごとに突き合わせないと出てきません。学期末にこれを手でやると、だいたい1時間くらい溶けます。慶應生向けアプリ KPass は、gacad の学業成績表を1回読み取るだけで、この突き合わせを済ませて1画面にします。実際の画面で使い方を追います。
1. 入口は「履修サポート」の上のカード
下のタブの「履修」を開くと、上に「あと ○○ 単位で卒業」のカードが出ます。まだ成績表を取り込んでいないときは、ここから取り込みの画面に進みます。取り込んだあとは、このカードが残りの単位数に変わり、タップすると科類ごとの内訳が開きます。

2. gacad を1回読み取るだけ
取り込みの画面には、取り込むとどう見えるかの見本が先に出ます。「成績表を取り込む」を押すと、アプリの中で gacad が開くので、いつもどおりログインして「学業成績表表示」を押します。表が出たところで KPass が読み取り、「読み取り完了。ログイン情報と Cookie は消しました」と出て終わりです。手で入力する項目はありません。
読み取ったあとは検算が走ります。成績表に印字された分野ごとの「取得合計」と、読み取った合計が合うかを1分野ずつ照らして、「検算 27/27 一致」のように出ます。合わない分野があるときはその場で知らせて、行の合否を直してから保存できます。成績発表のたびに「取り込み直す」を押せば上書きされます。

3. 読み取るものと、読み取らないもの
成績はいちばん人に見られたくないものなので、画面の下の「不安ですか?」から、何をして何をしないかを全部書いてあります。
- 読み取るもの — 科目名・単位・合否・年度だけです。
- 読み取らないもの — 氏名・学籍番号・GPA・評語(S・A・B・C)は読み取りの時点で捨てます。
- ログイン — この画面の中で本人がログインします。読み取ったあと、ログイン情報はすぐ消します。
- 保存先 — この端末の中だけです。サーバーには送らず、他の人には見えません。
- 消せます — いつでも消せます。アプリを消しても残りません。右上の三点から「この端末から成績表を消す」です。
ひとつだけ外に出るものがあります。「学部内の位置」をオンにしたときだけ、取得単位の合計(4単位刻み)と学部・学年を送ります。同じ学部・学年の中で自分がどのあたりかを出すためのもので、はじめはオフです。

4. あと何単位かと、科類ごとの残り
取り込むと、上に「あと ○○ 単位」と卒業までの割合のリングが出ます。取得済みと履修中は分けて数えていて、「履修中 ○ を足すと ○○%」も一緒に出ます。成績待ちの単位を取れたものとして数えないためです。
その下が「科類ごとの残り」です。総合教育科目・外国語科目・専攻科目…と、学部の履修案内に書かれた必要数と自分の取得数を並べて、足りている科類には印が付き、足りない科類には残りが出ます。上限を超えて取った分は「超えた ○ 単位は上限で数えていません」と断ってから外します。

5. 進級条件と、1学期あたりのペース
下に送ると進級条件が出ます。学部・学年ごとの条件を満たしているかを判定して、満たしていれば印が付きます。条件は学部の履修案内が正なので、「履修案内 p.43 で条件を確かめる」から、根拠のページを直接開けます。
その上には見通しもあります。残りの単位を残りの学期数で割って、「4年で卒業するペース = 1学期あたり約 ○○ 単位」と出すだけの単純なものですが、次の履修申告で何単位取ればいいかの目安になります。

6. 科目ごとに見て、合否を手で直す
いちばん下の「成績表を科目ごとに見る」から、読み取った中身そのものが見られます。取得済み・履修中・不合格の数が上に並び、「不合格・履修中」で絞ると、取り直しが要るものだけが出ます。分野を開くと科目が並び、右の合否はその場で直せます。読み取りがずれていたときの直し口はここです。

7. 履修相談の答えにも、自分の単位が乗る
履修サポートのチャットで「卒業に必要な単位」を聞くと、履修案内の条件がそのまま返ってきます。取り込み済みなら、その答えの下に「自分の取得単位と照らす」が出て、いま挙がっている条件を自分の残りと突き合わせた画面に飛べます。条件の文章を読んで、自分が足りているかを自分で数え直す、という手間がここで消えます。

数えていないもの
残りの計算に使うのは分野ごとの単位の合計だけで、科目名や合否は計算に送っていません。次のものは合計に入れず、画面の「数えていないもの」にまとめて出します。
- 履修案内の対応表に無い分野、どの科類に入るか決められない分野の単位。
- 履修中(成績待ち)の単位。取得済みとは別に数えます。
- 科類の上限を超えた分。
必要単位数は各学部の履修案内(学則の年度ごと)から起こしていますが、読み替えや個別の認定までは追えません。最後は履修案内と学事センターで確かめてください。KPass は慶應義塾の公式アプリではありません。
こんなときに
- 履修申告の前。あと何単位、どの科類が足りないかを見てから組みます。
- 成績発表の直後。取り込み直すと、その学期ぶんが反映されます。
- 進級が不安なとき。条件を満たしているかと、根拠の履修案内のページが並びます。
- 就活で「卒業見込み」を書くとき。残りと1学期あたりのペースが出ます。
